目の前のヤマを越えている間に、深遠さが失われることにも気付かない

本当は、本当に毎日更新したいと思ってるんですが、なぜか出来ないんです.
いろいろ突発事項が発生するからなだけだと思っていましたが、
単に私自身がアホになってるのも影響していると気づいたので、今日はそれも含めたエントリーで.


このエントリーは
1)本屋が機能してない
2)仕事し始めて13〜18年くらいの仕事盛り(の男性)が陥る状況
という2本立ての話です.

本屋が機能してない

久々に、「本屋に行く」という目的のために、本屋に行ったんですよ.いやたまに待ち合わせの時間まで時間があるからって本屋を覗くことはあるんですけど、後半に書く理由で「やべえ、これは本屋で本を調達しなければ」という危機感に駆られたために行ってきたんです.
都内の駅ビルに入っている、比較的広いフロアを持つ某U隣堂に行ったんですけどね.いや、この広さなら大丈夫だろうという確信と、確か棚があったよなという記憶で.


まず、「哲学」の棚に向かいますよ.
無い!
棚自体が無いがな.うそやん.とりあえず、「科学哲学」でお茶を濁すために、「科学」の棚へ.一列もないのかあ・・・.
しょうがない、「経済」の棚に行くか.
無い!
無いがな、なんか経営・自己啓発と一緒になっとるがな.っていうか、自己啓発なんで3列もあんねん.
あれ?ラインナップが、雑誌とか報道番組の見出しみたいな、ちょっと流行なネタばっかり.
国際情勢系の列なんて見ちゃいられないわけです.
と思ってみていると、世界史の列の端っこに、少しだけ哲学スペースが.
それも、ほとんどが「宗教」とか「メンタルコントロール」の境目ですよ.



なんですかね、これ?
トレンドの本だけ並ぶのが書店になったんですね.レンタルDVD店と同じようなものか.
じっくり吟味する本こそ、書店での出会いが云々と信じてきましたが、
そんなものとは出会えない空間になってしまったようでした.
そうですね、普段の私の行動のように「隙間時間」に気になったものを
「流れ」で買っちゃうことを促す空間にしかなってませんでした.


もはやAmazonのカテゴリから、「出版年月が新しい順番」で見るほうが
よほどいい本と出会えそうです.
しかしこう、需要側がなっているとすれば、
しばらくすると日本語訳される本も、そういう薄っぺらい
「その時」に生きる本だらけになるんだろうと思うと憂鬱である.

仕事し始めて13〜18年くらいの仕事盛り(の男性)が陥る状況

で、話を「やべえ、これは本屋で本を調達しなければ」となった理由に戻したいわけですが、
その前に、10年くらい前からよく私が目の当たりにしていた現象について.


社会人として仕事に取り組んで、10年では届かないが、
13〜15年から数年の間って、
特に男性サラリーマンは「活躍」が始まる時期であり、
仕事が難しくなる頃なんですよね.
(正直、長く働いている女性のサンプル数が少なくて、女性の例はわかりません、という前提)


私は、若いころ個性的なポジションで過ごせていたお陰で、
そのくらいに差し掛かる男性がたくさんいる場に呼んでもらうことが多く、
この前後に置かれる男性の「会話内容」の変化にツッコミを入れたことが幾度となくありました.



簡単に言うと、
活躍し、能力が有るのだろうなと思える男性ほど、
この時期を境にして
「喋ってる内容がしょーもなくなる」
のでした.


なんていうか、いつも同じこと(同じ領域・同じ課題)しか喋らなくなる.
だいたい優秀な人間はそもそも、いい分野に位置付いて仕事をしていることが多いので、
その分野では確かにホットな話題だし、
むしろその分野がホットである場合が多いために、
周りからはチヤホヤされ続けているのだろうと思うのですが、


よくよく中身だけを判断すると、
「あれ、その話、半年・一年前も同じ事言ってたよな」って思うわけです.


まあでも、ちゃんと活躍し続ける人は、そのあとまた同じくらいの時間をかけて、
幅広い話題に対して意見を持ち、深さのある人間に戻っていることが多いので、
きっとどこかで軌道修正が起こっているんだろうなと思っていました.



・・・・・・・・・で、気付きました.



やばいよ私、だいたい最近同じことばかり考えているし、
人としゃべる時も、自分が今課題にしていること以外に興味が持てないし、
他の情報はすべて0・1の情報の塊が通り過ぎていくかのごとく通過させているし、
むしろ自分の目の前の課題片付けるためのことを何よりも優先しているし、
自分の中でそれが全てになっている!


アホになっとる、あかんわこれ.(文頭に戻る)