超えること、崩壊の一歩


 「あるがまま」を超える働きを創り出したとき、あるところでは限界を超えたという喜びを与えるが、どこかで歪が出てきていて、それが崩壊の一歩であったりする.治るはずの無かった病気を治したり、今までできなかったことを可能にする機械を作ったり、有り得なかった人を登用したりすることも、全てそれまでの「あるがまま」の秩序を壊している.


 しかしそれが崩壊の一歩であったとしても、限界を超え続けなければならない.現状はいつも、既に矛盾と歪みを抱え続けていて、いつの時点を起点にして歪みが生じただなんて言えないほど、人も社会も変化し続けているから.
 その一歩が崩壊への一歩だとしても、変え続ければどこかでその崩壊のシナリオを変える可能性もあるのだから.



目先の判断として、「限界を超えようとすること、変え続けようとすること」は持ち続けなくてはいけない.
それとともに、「その歪みとしての悪影響を把握し、それをも変えられそうな人と仕組みを育てておくこと」が必要.