2008-01-01から1年間の記事一覧

失われる情報、予測される情報

そういえば昔、「帰納から演繹、演繹から推論」なんてことを考えたりしていたが、ますます推論側の要素がウェートを膨らませて行っているような気がする.あのころ(2005)は、その後世界のお金の動きが基本的に実態や本質からどんどん外れて、推論・推測・…

今年できなくなったこと

今年は政治経済も波瀾万丈な感じだったが、私にとっても波瀾万丈な年であり、年初に始めたことや通常の慣例であったことがほとんど続けられないくらい精神的に参ってしまったりした.下記、今年変わってしまったリスト. 日経エレクトロニクスのほとんどが読…

HD

ハイディフィニションとは何か.それは「美しさ」ではなく、「深さ」と捉えるべきだろう.なぜ、いいコンテンツは「深い」のか.そこにたくさんの情報量を含む(かのように推考させる)からである.

センスと仕事力

時々、センスがあるけど仕事としてはイマイチって感じる人がいる.仕事は着実だけど、センスがないって人もいる.後者は多いんだけど、前者に対してどう対応するかは難しい. 結果を残すって何?って話になるが、結果は環境によって 成果になったりならなか…

エレベーターの隙間に

エレベーターの隙間に、家の鍵を落とした.5階の隙間から真っ逆さまに地下2階へ.私は独り身.そして深夜の23:30過ぎ. 家の鍵には 直径10センチ以上の でっかいバッグ用のフックが付いていたんだ.まさかあんな狭い隙間に落ち込むなんて... 管理会社に…

周りがサボっているから勝てる?

「どうぶつの森」のWii speakすげぇ.みんなが考えてた21世紀が来ちゃうね.しかし、任天堂って本当に比較的簡単な技術の組み合わせをちゃんとストーリーに一致させてくるよね... もちろん、工夫して詰め込んで磨きかけないと花開かない技術や商品はたく…

「環境に慣れる」という怖さを忘れてはいけない

本当は、能力と対価について書きたくて1週間ほど手元にメモを残したまま放置しているのだが、幸せなことに仕事が思いの外忙しくて、頭を使う時間が必要なのでまとめられていない. 華やかなところは新卒より中途の方がずっと入りやすいから、どうしても諦め…

努力しなさそうな人

落ち込んでいた会社の先輩を励ますため、飲み会に行ったら その先輩のご友人に「あんまり努力とかしそうじゃないタイプだね?」って言われました. へー そういう感じに見えるんだねぇ.まーね、最近 仕事がうまく行ってるから苦労してない気がするしね. も…

判断に必要な能力の違い

技術(スキルという意味も含めて)というのは、どれだけ美しく削ぎ落としても揺るがないシンプルさへの追求. 管理(経営の意味も含めて)というのは、どれだけの例外処理やノイズを包含しても 揺るぎないベクトルを定められるか.

眠くて書けない

ようやく最近、やっと数年ぶりに 思考能力が回復してきて、いっぱいblogに書きたいことはノートにメモしてあるのだが、家に帰ってくると既に遅い時間で 眠くて書く時間がない.集中力が10分の1くらいに低下している午前中を考えると、その分夜に3時間くらい…

アライアンスしかしない人

そういえば某氏が「アライアンスしかしてない人ほど、仕事のできない人はいない」なんて言っていたが、「アライアンスしかしていない人(≒協力関係構築が仕事)」って、確かに・・・.もちろんアライアンスを何かの目的の為に行っていて目的の実行に移ってい…

高校時代の数学の先生と飲んで

昨晩、高校時代の数学の先生が上京しているということで、友達が呼んでくれたので飲み会に参加してきた. 「小泉政権による地方の逼迫」「ゆとり教育の弊害」というまぁ今の私からだんだん遠ざかっているテーマが話題に上り、実はいろいろと刺激的な時間をす…

人を活かすということと、限界の把握について

私は周囲から、一見アグレッシブなように見られたりもするが、大部分そうでもなく かなり決めてかかって動かないことが多い. 良いか悪いかわからないまま判断できずに動かないままいるということはほとんどなく、大抵 良いか悪いか自分の中で当たりを付ける…

「普通」に押し殺される

希望や厳しさや賢明さや健やかさを持っていても、「普通」という存在に押し殺されている. 「普通」は、頑張りすぎることもなく、人に干渉することも無く、厳しくすることも無く、何も無かったようにすごすことが一番正しいことになる.「普通」を作り出すた…

自ら作り上げる、ということ

このところ、風邪を引いてもなかなか治らないし、お肌の調子も一度崩れると治らないし、腰をひねってからぜんぜん治らないし、、、と歳を感じる日々ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?大きな困難に陥ると、心へのインパクトから少し遅れて身体にガタが…

ついに読んでしまった

前々から興味はあったが、頑張って触れることを避けてきたのに ついに今週南場智子氏のブログを読んでしまった.それ以来ハマってしまったのは言うまでもないが、とにかくblogの位置づけをちょっと変えようかな という気分にまでなってしまった. 最近は、衝…

共有結合

何かモノゴトを作り出す組織ってのは、化学分子みたいなもんで共有結合してるときにうまく行っているように思う. それぞれ核となる元素があって、その周りを電子がびゅんびゅん飛んでるんだけど、それの最外殻の電子が共有されてガッチリ働きが行われる感じ…

学びもコンビニ?

いろいろあって、最近 テレビを見る時間が多いので気付いたが, 「週刊そーなんだ!」のCMを最近よく見かける. こんなの小学生とかに勧めていいのか? そーなんだ!なことって, 「疑問を持って」から「理由を知る」から 「そーなんだ!」って楽しいのでは…

「無いものねだり」と合わない「成果主義」

みんな、人を選ぶときは「無難」で「問題を起こさなそう」で、「自分と仲良くしてくれる」人を選ぶわけですよ.だけど、いざ走り出すと実行には「反対意見者」は付きまとうものなので みんなと仲良くすることなんて出来ないし、「無難」すぎて結果がすぐには…

最近、

最近、野田聖子大臣と似ていると言われるんですよ. そうかなぁ? さすがに、「フラフラしてんじゃねー、○○野郎!」とか言わないし、 子供の頃にキレて窓ガラス割ったりしてないよ.小学生で女子サッカーにはまりと、 中学校で生徒会でボランティアにはまっ…

その場凌ぎのDRAM産業保護

韓国ハイニックス製半導体の相殺関税、大幅引き下げ 9.1%に 財務省と経済産業省は22日、韓国のハイニックス社製の半導体に課している27.2%の相殺関税を9.1%に引き下げると決めた。昨年受けた世界貿易機関(WTO)の是正勧告に沿ったもの。 ・・・ 審議…

物事把握に対する敏感・俊敏特性

普段、様々な物事に対して個人が使っている意思決定のベースを考えてみると、その主軸をどこに置いているかで 大きく分けて、「論理に対する敏感さ」と「情動性への俊敏さ」の二つがあるように思った. もちろん人間どちらも持っているし、双方後天的な努力…

スッと受け入れられる世界

遅くなったが「崖の上のポニョ」を見に行った.宮崎駿ファンとして公開初日から行く気満々だったのだが、あれよあれよという間に遅くなってしまった.(発売初日から買う気満々だったiPhoneも今更買ったくらい、いろんなことが後手後手だ.) いやみんなさ、…

余分をどう使うかがこれからの問題である

(前文として・・・)博愛か? 半ば衝動的に書くが、ボランタリーは「愛」ではない. 愛は根底であり、配分できるものではない.それはもっと、なにか属人的なものや距離感など とても主観的なものによるものだと思う. 提供すること、ということ 本当に世の…

抽象度

割り切りとか、全体感というのは、個人のこだわりとか色眼鏡でしかない. イームズの「POWERS OF TEN(下記動画参照)」みたいなもので、自分がどこのレイヤーの抽象度で捉えるか なだけだ.もしかしたら、地球的な感覚かもしれないし、銀河系的な感覚かもし…

構造の美学、感情のおせっかい

ものごとを生み出す(何か新しく改善させる・工夫する)にも、二つあるように思う.Output先が構造な場合と、感情な場合である. なにぶん、「生み出す」という行為自体が どこか能力のオーバーシュートみたいなものを どこに配分するのか、吐き出すのか、と…

つもり

わかったつもりで、分かっちゃいない. 分かってないなと思ったつもりでも、似たようなもの.大体、誰かと対峙している時 相手に対して思っていることは 相手も自分に対して思っている感情と同じことが多かったりする.「なんだかこんな風に言われて寂しいな…

収斂を俯瞰する

ものごとはいつも、極端でない点に収束されがちである.所謂、中途半端な状態というやつだ.そんなことを書いたら、「直前のエントリーであんたはシンプルに白黒はっきりしろって書いているのに、何なんだ」って言われそうだが、それは全く訂正するつもりは…

本質に迫る、ということ

本質に迫ると言うのは、それが何なのか徹底的にシンプルに捉えることだと私は考えている.そのとき、そのものが何のために存在する なにものなのか定義がはっきりすれば、目指すべき方向性もシンプルに定まって見えたりする. 人間の迷い・判断の誤りは、複…

「なぜ人を殺してはいけないのか?」

昨日の寝ぼけたエントリーの続きとして、「良心」について書きたかったのだが、その前にもう少し考えを深めてみようと言うことで 書店に立ち寄り、何冊か選んでみた.そのうちの読んだ1冊である 永井均・小泉義之「なぜ人を殺してはいけないのか」についてと…