本質に迫る、ということ

 本質に迫ると言うのは、それが何なのか徹底的にシンプルに捉えることだと私は考えている.そのとき、そのものが何のために存在する なにものなのか定義がはっきりすれば、目指すべき方向性もシンプルに定まって見えたりする.
 人間の迷い・判断の誤りは、複雑にいくつもパラメータを乗せるからこそ起こる場合が とても多いように思う.もっとシンプルに、何が重要なのか 重要でないのか 絞り込んでから、なにものなのかを問う必要がある.これも大事だが、あっちも大事なので判断付かない、なんてことは結局重要なものの「一番」を付けられてないだけだろう.2番でも50番であっても、一番ではないことに変わりはない.各位別に重み付けをして総合的に判断・・・なんて、高等な思考を使って順位付けをする前に、いっちばん重要なことに忠実にYesと言えない判断は 既にダメだ.


 ま、世の中そんなに白黒はっきりさせられない(させるべきでない)ことは、多くなってる現代だけれど(というよりも、白黒付けなくても問題にならないくらい豊かな環境だから、中庸を取っておくほうが後で取り返しが付くことも多く 保険として有効な判断になっちゃってるのよね)、いざと言う迷いのあるときは意識したほうが良いだろう.
 むしろ私は、先にシンプルにして答えを出してから、後付で詳細要因を処理する思考をしている.大抵、最初の勘は外れない.