スッと受け入れられる世界

 遅くなったが「崖の上のポニョ」を見に行った.宮崎駿ファンとして公開初日から行く気満々だったのだが、あれよあれよという間に遅くなってしまった.(発売初日から買う気満々だったiPhoneも今更買ったくらい、いろんなことが後手後手だ.)

 いやみんなさ、複雑に物事を考えすぎているんだと思うのですよ.確かに世の中には難しいこともたくさんあって、解決するために考えなきゃいけないこともあるけれど、「本当はもっと、スッと受け入れていいことあるんじゃないの?」ということを言っているような作品でしたね.トトロの時だって、そんなに難しいこと考えて見てなかったと思うのよ.


 明確に思うのは、始まりのシーンで 海にゴミがいっぱい出てくるときのあの違和感.それと比較してポニョ以後のスピード感.
 ゴミなんて不自然なノイズでしかなくて、ノイズがあればあるほど 人々は何か小難しいことを考え始めるし、複雑に思いを巡らし始める.なんだか最近 周囲を見回していると、「思考停止している対象」と「小難しく悩んでいる対象」が余りにも変だ.もっと考えるべきところで思考停止している人が余りにも多いし、答えが出ても何の行動にも繋がらないどうでも良いことを小難しく考えて論じてみる人たちが多かったり.なんだかバランスが悪い.


 ノイズなんて気にならないくらい、普段から スッと受け入れられるきれいな世界こそ自然.