支出と収入

 普段の消費行動のうち「使う」とか「対価を支払う」という思考から、「誰に預ける」とか「ここに流動させる」という考え方で見つめ直すと、大変興味深い.
 うまく、お金が流れ込んでいる業界・国があったりする.たくさん稼いでも(どこかの誰かから受け取っても)、実は 次に自分に返ってこないどこかに行ってしまっていたりする.


 普段受け取る収入は、貯金にせよ支払いにせよ どこか自分の手元以外に流れていっている.バランスシートの概念で捉えれば、必ずどこかのポケットに入っている.どこのポケットに預けているのか?貰い先と全然違う、「愛着の無いところ」に流していたりしないか?
 一般的にこれまでは 企業単位で見れば、収入先は8割以上を一箇所から受け、支出先が細分化されていた.しかし少し昔を考えれば、区切りを国単位・地域単位で見れば、収入は8割以上を一箇所から受けるのは同じでも、支出が ほとんど同じ場所で費やしていたはずだ.それが今はどうか?流動性が高まり、グローバリゼーションが拡張され、支出先はかなり多方面に分散されている.収入の側も分散される時代も来るだろう.そして集約しようとコングロマリットとしてGp企業を集める組織体も出てくるだろう.


 もっと、企業も雇用者の支出と収入の関係に注目する時代が来るだろう.