誰と仕事がしやすかったか?という問い


まだ仕事中です.
blogまで手がでないくらい、仕事がやばいっす.

この1年は、「1000本ノック」と「誰と仕事がしやすかったか?という問い」で構成された1年だったのだと思う.

1)1000本ノック

新しい取り組みなんて、そのほとんどは1000本ノックで構成されると思っています.2014年内に「1000本ノック」という語句を何度口にしただろうか?

この1年間で、私は やるつもりのなかった仕事をやらざる得ない状況にいくつか陥って(仕事の組合せを組織的に作ってしまっているので、1人欠けると影響が大きく、スケジュール上、自分が補完せざる得ない状態)、パンフレットデザインは何十本というレベル、ウェブデザインも後半何本か、手を出すまいと思っていたBootstrapは0から自由に使えるレベルに慣れ、当たり前にObjective-Cは使えるようになり、しょうがなくMySQLはいじり、CakePHPはなぜかそこそこ使いこなせるようになり、必要は発明の母じゃなくて習得の母だなあと思いつつ.

1回やるだけでは素人.でも、つらいながらも何度も何度も取り組んでいるうちに、他社のいいものを調べて見比べて、作って作って作りまくるという状況に入ると、そこらへんのクラウドソーシングで頼む仕事で、価格に見合ってないものが見積り段階で判断できるようになってしまう.やっと年末に、「そういう観点」で発注する取り組みを始めた.
そう、こなすだけなら要らないんです.自分でやろうと思えばできるから.時間の問題はあるけれど、時間よりもクオリティとして後で後悔するものができると、作り直しになるのです.プロが欲しい.

2)「誰と仕事しやすかったですか?」

会社では年に2回、360度評価を含む査定時期を定めている.任意ではあるものの、バイトから正社員まで全員を対象としている.1回目の反省を活かして、個人特定できないけれど、アウトプットだけを評価できるように いろいろと工夫している.
で、その評価に加えて、一人一人と面談(多くはWebチャット)をして、そこで次の半期のフォーメーションを決めるための相談をしている.誰と組み合わせるのがいいか、が大きなポイントになる.

査定の時期だけでなく、マンツーマンの打ち合わせごとにおなじ質問はしているのだが、振り返ると面白い現象があるなあと思わせられる.



「誰と仕事がしやすかったか?」



その対象として一人目に出てくる名前の人と、できるだけ一緒に仕事をしてもらうような組織に変えることにしている.とにかく、自発的に出てくるの名前を大事にしている.
結構面白いのは、仕事領域として少し遠い存在でも出てくる名前の人がいること.(直属だと関係が悪くなるとかではなく、その後組合せてもずっとうまくいくことが多いのも現実)

そして、諮らずしも その対象となる人物が、「周りに気を使って、心地よい環境を作ろうとしている人」ではなく、「仕事として真摯に結果を残そうとする人」に集中するところが面白いと思う.(もちろんこれは、うちの会社の特性なのかもしれないけれど)


時々びっくりするのは、直属・直接関わっている人の名前が、1人も出てこない時だ.すごくびっくりする.その当人がどう扱っているか、どういう上下関係かも知っているだけに、「え、ここで名前出てこないんだ・・・」と思ってしまう.
(まあ、多分、私が一番上でなく 雇われ人なら、そっち側の人です.)



「誰と仕事がしやすかったか?」
これは、私から見えない角度のその人の仕事・成果がわかる質問なので、本当に面白い.